2018年無職の旅

2018年9月〜2019年3月 無職期間中の旅。その後も。

堺環濠内町歩き(大阪府堺市)

実家のある大阪府堺市で、街をぶらぶらしてきました。


実家があると言っても、大人になってから大阪の別の場所から移り住んで、東京に来るまでの何年かしか住んでいなかったから、堺の郷土史などはあまり知らない。


知っているところでいうと
仁徳陵等の古墳

石津の戦い

千利休

堺打刃物

河口慧海

与謝野晶子

思ったよりあるな・・・。


今回は実家の近く、環濠の中にあるお寺や史跡を歩いてみました。
路面電車もあります。平地ですし、徒歩でもさほど苦にならない範囲。
元日でどこも休みだったり、立入りしづらいのがネック。

最初に見つけた碑「史蹟 土佐十一烈士墓」の碑。なんだかおだやかではないです。

幕末にあった「堺事件」によって切腹した土佐藩士十一人の墓のある宝珠院。

《抜粋》慶応4年2月15日堺港に上陸してきたフランス軍艦の兵に対し、鳥羽伏見の戦以後に堺の警固にあたっていた土佐藩士がこれを阻止しようとしてフランス人11人を殺傷した事件


上記の土佐藩士の切腹が行われたのが、小さな通りを挟んで向かいの妙国寺。


《抜粋》1562年日蓮宗の日珖が開いたとされ、境内の樹齢1,100年の大蘇鉄は国指定の天然記念物。千利休寄贈の六地蔵灯篭や瓢箪型手水鉢がある日本唯一の「蘇鉄の枯山水」庭園、堺事件の土佐藩士切腹の地でも有名


途中大小のお寺があり、月蔵寺。

門の脇の看板を見ると、時代は幕末から遡り、大坂夏の陣で堺を焼いた西軍の大野治長が、堺の処刑場で火刑に処され、処刑場が廃止された明治初頭に、大野治長の墓はここに改葬された、ということ。(なんですが、見つけられませんでした。かわりにモダンな墓地がありました。)


普段は見学ができるらしい2施設。
大坂夏の陣直後に建てられたという、山口家住宅

日本で初めてチベットに行ったチベット仏教研究の泰斗・河口慧海が学んだ清学院

河口慧海の生家跡碑

鉄砲鍛冶屋敷(今も居住されているため非公開)。


江戸期の御用鉄砲鍛冶・榎並屋勘左衛門と辻芝理右衛門屋敷の跡。

今は水野鍛錬所という工房でした。

屋敷の目の前は、紀州街道が通っています。


改めて回ってみると、意外と観光資源あるじゃん・・・という感じでした。元旦で無ければ、公開されている建物にも入れて、もっと楽しかったでしょうに。


来て写真映えする観光地では無いかもしれないけれど、歴史のテーマを持ってコースを組んでみると、たぶんとても楽しく回れると思います。